うつ病と自分 ④休職中(後半)副業と婚活を始める

2018年になり、自分の休職期間も残りがわずかになってきた。休職できる期限は3月頭までとなっていた。

 

当時の自分のツイッターアカウントをみると、非常に多くのツイートをしている。経済的なことや、仕事についての考え方が中心のようだ。一度失敗(休職)しているからか、少し距離をとった偉そうな物言いが多いといまは感じる。

 

この当時の自分は今思うとすこしおかしいと思えるのだが、事を急くようにいろいろなことを始めている。副業のネット物販と婚活を始めているし、まさにこの時期に引っ越しもしている。このすこし先にはカウンセリング(をする側)もやり始めている。

副業を始める

このときか、それ以前からか会社の給料以外の収入を欲しいと考えるようになった。

一度休職して会社組織から離れてみて、そこで一生懸命働いて給料を稼ぐことに疎ましさを感じるようになっていた。いくら頑張ったところで、それは会社の利益であって、自分の利益とは関係ない。自分の利益を最大化するように生きたい。そう思うようになっていた。

 

実は、自分は、休職する前から不動産投資をしており、一棟アパートを所有していて、毎月副収入が存在していた(これは今も継続している)。

ただ、それだけで食べ行ける金額ではないので、副収入をさらに増やして、いつでも会社を辞めれるような体制にしたいと考えた。

 

まずは、新しく不動産を購入することを検討して、知り合いの不動産営業の人に新しい物件を紹介してもらった。わるくない物件もあったのだが、融資にあたって自分がうつ病の治療中であることが壁になった。

不動産の融資を受けるときには、団体信用生命保険というものに加入することが義務付けられることがある。この保険は、加入者が死亡した場合にその融資を完済することができるものだ。この条件で、うつ病などの投薬治療中であることでNGが出た。

そのため、さらなる不動産投資は一度諦めることにした。治療が終わって、寛解したらまた挑戦すればよい。その間べつのことで現金を確保し、より有利な投資ができたらよいとも考えた。

 

そのため、別の投資または副業の方法がないか考えた。FXや株、ブログアフィリエイトなども考えたがピンとくるものがなかった。

 

その中で、中国輸入の物販ビジネスが面白いと感じた。

Amazonでは、FBAという在庫と発送の代行サービスがあり、中国からAmazonの倉庫に直輸入で納品することにより、自分は発送をすることもなく、利ざやが稼げる商品をみつければほぼ不労所得が得られるというものだ。

また、発送の手間はかかるがメルカリで中国輸入の商品がよく売れるという情報もあった。その当時、引っ越しをする予定があり、大量の蔵書を売るためにメルカリを利用して100冊以上売るなどもしていたため、メルカリというプラットフォームの魅力も感じていた。

個人の中国輸入というのは、中国でのECサイト(アリババ、タオバオなど)から購入して転売するのがオーソドックスな方法ではあるが、そのためには商品を代行して購入してくれる中国側の代行業者が必要になる。

その代行業者を自分で一から構築するのが関門だった。一般向けの大手の代行業者も存在するが、一度試してみてそのレスポンスの悪さやオーダーの手間暇に、現実的ではないなと感じた。

そこで、ある本を読み、その著者で物販ビジネスに成功し、コンサルをしているという先生に連絡をとった。代行業者だけでなく、ビジネスのやり方やツールの紹介もしてくれるということだった。コンサル費用はけして安くはなかったが、そこで得られる収入を考えると利回りにして不動産投資より効率がよいと思いお願いすることにした。

 

そうして、新しい家に引っ越すとほぼ同時に、物販ビジネスを開始することとなった。

復職の1ヶ月前の2月頭のことだった。

婚活をはじめる

この記事を書くために、過去のメッセージのやりとりなどの履歴を見て驚いているのだが、物販のビジネスとほぼ同時期(というか同じ週だった)に結婚相談所に登録して婚活を始めている。

 

友人から結婚相談所の人を紹介してもらった。その友人は上海出身の中国人で、その結婚相談所は日本の会社ではあるが中国人と日本人の国際結婚に強みのある会社であった。

 

そのころ、自分はうつ病という経験をバネにしなくてはという気持ちが強かったようで、経済的な面や人間関係の面の土台を強固にしなくてはというう強迫観念があったのかもしれない。

 

これを書いている今の自分は、後述することになると思うが、このようにエネルギッシュに動きまわることはできない。そのため、当時の自分がなにを考えていたか連続性をもって考えることができない。そのため、このように当時の自分の気持を他人事のように推し量るような書き方になっている。

 

とにかく、自分はその結婚相談所でまずは話を聞きに行くこととした。それまでに何度か単発の婚活パーティーに参加することはあったが、うまく行ったことは一度もなかった。自分はそれまで一度も女性と交際したことがなかった。女性と親密な関係になるということが嫌いなわけではないが、どうしたらよいのかよくわからなく、よくわからないので自分から遠ざけていたのだと思う。

 

なぜ、そのときに自分は結婚したいと思ったのだろうか。その当時は、うつ病になったことにより一人で生きていくことのリスクを考えるようになり、自分の人生に他人を支えたり支えられたりする関係を入れてより安定させたい、ということを考えていたし他の人にもそのように話していた。しかし、振り返ると、前述したようにうつ病を機に自分を変えたいという強い思いがあったのだと思う。関心はあくまで自分に向いていたのだ。

 

そのように少し歪んだ(?)考えをもちながら、結婚相談所に登録することにした。

 

このように、新しいビジネスに婚活にと、慌ただしい中で休職期間満了となり会社に復職することとなった。